昔の総合病院では、内科に入院したとしても、外科や整形外科の病気も一緒に診てもらうことができました。
しかし、今は、フルコースの医療を受けることは難しくなっています。
では、現在でもそのような医療を提供してくれるところがあるかといえば、実は身近なところにあり、町医者がそうです。
いわゆる診療所ですが、診療所には単品扱いのところとフルコースのところがあります。
何かの病気専門の診療所がある一方で、専門は消化器内科でも、なんでも診ますというところや、内科から整形外科まですべて標榜しているところもあります。
近年では、そこに在宅医療も加わり、24時間365日、地域の医療をフルコースで支えているところも多いです。
このように診療所も二極化されており、フルコースの医療を提供してくれるのは診療所でも、いわゆるプライマリケアクリニックと呼ばれているところです。
しかし、患者側からすれば、診療所ではなく、病院でフルコースを求める人が多いわけです。
制度上、それが無理な時代になっているということを理解しなければならなりません。